『ゲゲゲの鬼太郎 第6期』第41話 感想

はじめに

こんにちは。こんアニ!管理人の「あにこん」です。

今回は、『ゲゲゲの鬼太郎 第6期』第41話感想をお送りしたいと思います。

物には、命が宿ると言います。大事にしないと、彼らは・・・。

今回の感想

靴屋の閉店と引っ越し

街中にある靴屋さん、「辻村靴店」が閉店しました。今日は、引っ越しです。靴屋の主人・勇夫は、荷物を「持って行く物」と「そうでない物」に仕分けていました。

勇夫は、引っ越し先に持って行く物を段ボール箱に入れていきます。

服やアルバム等は段ボール箱に入れましたが、草履やカメラ、湯呑み等は持って行かない様です。

付喪神、現る

勇夫やその息子夫婦らは、家を出て行きました。草履などはゴミ袋に入れられていました。

そして、夜になります。突然、ゴミ袋から出てくる「手」。なんと、草履やカメラなどが、付喪神となったのです。

化け草履は、「勇夫~」と持ち主の名を呼びますが、当然返事はありません。付喪神たちは、「自分たちは捨てられた」とショックを受けます。

そこに、ねずみ男が現れます。ねずみ男は、付喪神達に対して「人間に過度な期待をするものではない」と言います。あー、また、ねずみ男の口車に乗ってしまう被害者が出てしまうのか。。。

人間は何でも欲しがる物欲の塊で、一方で飽きるのは早くて、すぐに捨ててしまう、とねずみ男は言います。う、確かにそういう面もあるかも。。。相変わらず、鋭い指摘です。

ねずみ男「お前たちの悲しみは、同じ妖怪として良く判る。俺と一緒に、人間どもに一泡吹かせてやらねえか?」

化け草履「その話、乗った!」

他の付喪神たち「俺も! 俺もだ! やってやる!」

ねずみ男「よし、そうなりゃ早速、行動開始だ!」

化け草履達は決起し、ねずみ男と組む事になりました。一体、何をやろうというのでしょうか?

ねずみ男、詐欺商売を展開

草履を通販で買って、喜んでいる女の人がいます。

「アイドルが映画の撮影時に使った草履」ということで、彼女は購入したのですが、それはねずみ男の嘘でした! しかも、お客さんの所に荷物が届いた後で、付喪神達がねずみ男のところに戻ってくるという悪質な詐欺商売でした。

ニセモノをつかまされた挙句、商品まで消えてしまうとは、買った人はたまったものではないです。全く、ねずみ男は、よくこんなインチキ商売を思いつきますね!

自宅で「循環売買」?を成功させて喜んでいる、ねずみ男です。

しかし、草履とか懐中電灯とか湯呑みとか、そんなに珍しくも無い物を買う人がそんなにいるのかなー、とは思います。そこは、今回のように「有名人が使ったモノ」とか言って売り込んでいるんでしょうね。

でも、そううまくは行かないようです。鬼太郎たちのもとには、「物が勝手に動き出す」という話が幾つも来ており、調査することにしたのです。

ねずみ男が、鬼太郎達に責められるのも時間の問題かな? そう言っている間にも、「懐中電灯が、一般道で速度超過?」というネットニュースが出ています。

パトカーの警察官「そこの懐中電灯、止まりなさい!」
懐中電灯「東京まで、あと100キロ~!」

えらいシュールな絵面ですね! パトカーに乗っていた警察官は、自分が懐中電灯を追っかけているという事に疑問を抱かなかったのでしょうか? と言うか、パトカーが追いつけないスピードで走る懐中電灯とは、付喪神の運動能力すごいな!

ねずみ男は、化け草履たちに注意をします。

ねずみ男「いいか? ここに戻って来る時は、慎重に動け。返事!」
付喪神たち「はーい!」

なんか、可愛らしいな。もうちょっと社会貢献できることで、付喪神たちを活用できないものかな?

草履が100万円で売れたが・・・

そんな中、草履が売れます。しかも、購入価格100万円! 買ったのは、前衛アーティストのロドリゲス・部々でした。金持ちのぶっ飛んだ金銭感覚に、さすがのねずみ男も呆れます。

早速、ロドリゲス・部々に発送される化け草履です。どんな購入者なのか、ちょっと期待していた化け草履でしたが、その思いは裏切られます。開梱早々、ロドリゲスは草履を吊るしました。

買った草履を拘束する人は、初めて見ましたよ! そして、草履をバラそうとするロドリゲス。狂気!

化け草履が動くのを見ても、動じないロドリゲスです。妖怪慣れしています。これまでも、逃げようとする妖怪をバラして来たのか。。。別に殺人では無いのだけど、妖怪からしたら恐怖ですよ、これは!

ロドリゲス「捨てられた草履の化け物め。お前に、帰る場所なんかないんだよ。恨むなら、お前を捨てた主人を恨むんだな」

化け草履「お前に、勇夫の何が判る?!」

化け草履は、巨大化します。すごい。一気に形勢逆転です。一方、ねずみ男は、悪事を働いたことが鬼太郎たちにとうとうバレます。年貢の納め時みたいです。

復讐するは我にあり?

巨大化した化け草履は「辻村靴店」に向かいます。そして、そこにやってきた、靴屋の息子夫婦の前に現れるのでした。

化け草履「おい、答えろ! 勇夫はどこにいる?」

そこにやってくる鬼太郎。鬼太郎に倒された化け草履は、事情聴取を受けます。

鬼太郎「どうして、人間の前で暴れたりしたんだ?」

化け草履「俺は、ただ悲しかっただけなんだ。ずっと、勇夫に大事にされていると思ってた。それなのに・・・。俺は、勇夫に見捨てられたんだ。どうして・・・」

靴屋の息子「それは誤解です。草履さん、私たちは、今日、あなたたちを引き取りに来たんです」

誤解とは? と言うか、普通に化け草履と話していますね。妖怪は珍しくもないのかな。

勇夫との再会

靴屋の息子の車で運ばれていく化け草履らを、空から見守る鬼太郎たちです。

田舎の、のどかな丘の上の建物で車は停まりました。化け草履は、車を降ります。

勇夫「また会えたな、草履さん」

勇夫が車いすに乗って現れました。入院しているのか? 病室に入る一同です。

靴屋の息子「父は、知り合いにあなた達を贈ろうとしていたんです。僕は、間違えてあなた達をゴミ袋に入れてしまった。本当にすみませんでした」

勇夫「きちんと伝えてなかった、私が悪いんだ。息子を責めないでやってくれ」

化け草履「じゃあ、勇夫は俺たちのこと、見捨てたわけじゃなかったのか?」

勇夫「ふふふ、ずっと一緒にいたお前さんたちを、簡単に捨てたりなんかするものか

化け草履「草履としてもお守りとしても、役に立たないかもしれない。でも俺、ずっと勇夫のそばにいたいよー」

泣きながら勇夫に抱きつく、化け草履です。あれ、こっちも泣けてきた。

勇夫「私は、もう長くはないらしい。草履さんに比べれば、人の命なんて儚いもんだよ。だからね、お前さん達を、心から必要としてくれる人のところで過ごして欲しかった

化け草履「勇夫が、こんなに俺たちの事を考えてくれてるなんて、知らなかった」

ボロボロ泣いている化け草履です。

勇夫「私は、お前さんに感謝してるんだ。これまで不安になった時、お前さんを見ると、死んだ親父を感じて本当に心強かった。長い間、同じ時を一緒に過ごしてくれて、本当にありがとう

化け草履「勇夫、ありがとう」

勇夫と化け草履たちは、抱き合います。あにこんも感動してます。泣かせにきやがって! チクショー!

新たな引き取り先は

その後、化け草履は、民俗資料館に引き取られました。

今の子供達に草履の魅力を伝えられるとは、化け草履もさぞ喜んでいるでしょう。他の付喪神達も、それぞれ大事にしてくれるところに引き取られていったようです。今回は、ハッピーエンドでしたね。良かった~。

今後の展開は?

予告は「百々爺の姦計 妖怪大裁判」。
鬼太郎が裁判にかけられる? 妖怪殺しの真犯人は、一体誰なのか?

終わりに

「物を粗末にしてはいけない」というのは、耳が痛いです。今回は、実は捨てるつもりはなく、(大事にするつもりで)知り合いに譲ろうとしていた訳ですから救いがありますが、現代人は結構、(ねずみ男の言うように)どんどん捨ててしまう人が多いのも事実でしょう。

ちょっと話はズレますが、食品廃棄の問題もあにこんは気になっていて、最近だと恵方巻きの大量廃棄も話題になっていますよね。

食べ物と物品では話がちょっと違いますが、物を大事にする心が失われているのではないか、という意味では共通している感じがします。

ともかく今回は、思ったよりハートフルな展開で、ウルッときました。まさか、化け草履の回で泣かされるとは、思いませんでした。

それにしても、化け草履自身も泣いているシーンが多いです。悲しんで泣いたり、喜んで泣いたり。付喪神たちも、感情豊かな感じで愛らしいと思いました。こういう妖怪なら、むしろ歓迎ですよ。化け草履たちも「第二の人生」を楽しんでいって欲しいです。
次回も見たいと思います。

では、今夜もアニメでよろしくね!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする