目次
はじめに
こんにちは。こんアニ!管理人の「あにこん」です。
今回は、『ルパン三世 PART5』第19話感想をお送りしたいと思います。
ルパンの元に届けられた、大富豪からの挑戦状。彼が雇った殺し屋の名は、ミラージュ。元傭兵の狙撃手で、次元はミラージュの過去を知っているようです。
今回の感想
ルパンへの挑戦状
ルパンと次元は、北アフリカにいました。バカンスに来ているようです。ルパンは、お気に入りのウェイトレスさんを口説こうと、毎日店に通っていました。
ルパンが「はーい」と挨拶すると、「うふふ」と笑うウェイトレスさんです。美人です。
しかし、彼女は謎の狙撃手によって狙撃されます。傷は軽かったものの、ルパンはショックを受けます。
次元「狙っていたウェイトレスが、狙われたってか。シャレにもなんねえなあ」
ルパン「えらい迷惑かけちまったよ。もう口説けねえなー」
ガックリきているルパンです。
動画サイトには、狙撃手がアップした画像があり、空の薬莢に「d4」と書かれていました。
d4はチェスの手を指しており、ルパンは大富豪・ジルベルスタインからの挑戦だと気づきます。相手にする気はなかったルパンですが、警官が撃たれて二人目の犠牲者が出たことから、やむなくジルベルスタインの挑戦を受けることにします。
ジルベルスタインとの「勝負」
廃墟の建物が並ぶ谷。ルパンは、そこに来ていました。谷の底で、チェスの台に向かうひとりの老人がいます。
ジルベルスタイン「やあ、久しぶりだね。ルパンの坊や」
ルパン「3年ぶりかな。ご健勝で何より」
ルパン「今回の暇つぶしは、チェスってワケか。で、いくら賭ける?」
ジルベルスタイン「ま、100万ユーロにしておこうか」
崖の上の方を見ながら、「頼んだぜ、相棒」と呟くルパンです。
凄腕の狙撃手、ミラージュ
ここで、数日前の回想に入ります。ノートパソコンを操作しながら、次元に質問をするルパンです。
ルパン「なあ、次元。ミラージュってあだ名のスナイパーを知っているか? じいさんが、そいつを探した痕跡がネットに残っていた」
次元「ミラージュ・・・。 久しぶりにその名前を聞いたぜ。元傭兵のスナイパーだ。一緒に戦ったこともある」
ルパン「なるほど、街中で撃ったのはこいつか」
次元「ルパン! ミラージュは凄腕だ。ノコノコと行ったら、確実に撃ち殺されるぞ」
ルパン「大丈夫さ。こっちは、もっと凄腕のスナイパーに背中を任せるからな」
次元「そいつを探すくらいは、手伝うぜ」
乗り気でない次元でしたが、ルパンに頼まれて、渋々引き受けるのでした。回想おわり。
ミラージュの生い立ち
谷の上の方にいる、次元とミラージュです。
「どこだ・・・」ライフルのスコープを覗く次元。
ミラージュも次元を探し、ライフルを撃ちます。避ける次元。
その頃、向かい合ってチェスを指す、ルパンとジルベルスタインです。
ルパン「俺が目の前で死ぬのを、そんなに見たいってか? でも、俺たちは簡単には負けないぜ」
ジルベルスタイン「君の頭が目の前で吹き飛ぶのが、楽しみでたまらない。スイカみたいに」
ルパン「懲りないねえ」
この2人、3年前にどういうやり取りがあったのか、気になります。ジルベルスタインは、どうしてルパンにこんなにこだわるのか?
ジルベルスタインは、ミラージュのことを話し始めます。ミラージュは実は女で、内戦で親を目の前で殺されて難民キャンプに入ったこと。そのキャンプがタチの悪い反政府ゲリラに襲われて、彼女はそこを守って死んだフランス兵の狙撃銃を手に取ったこと。元々、父親譲りの良いハンターだったこともあり、スナイパーになったこと。なかなかワケありの狙撃手のようです。
次元 対 ミラージュ
ライフルを撃つミラージュです。
ミラージュの撃つ、焼夷徹甲弾の爆発から逃げる次元。
そのうちの一発が、次元の左腕にあたります。ビシッ! やられた!
被弾したものの、めげずにライフルを構える次元です。ミラージュを、スコープに捉えます。ニヤリとして言います。「もらった」
一直線に進む弾丸。しかし、弾をよけるミラージュです。スゴ! 人間か?
「動きを読んでやがった。なぜ、バレたんだ?」ふと、次元が振り向くと、ドローンが飛んでいました。拳銃で撃ち落とす次元です。
次元、ミラージュを回想する
撃たれた左腕の手当てをする、次元です。ここで、次元の回想に入ります。
次元「俺より先に、辞めるとはね」
ミラージュ「新しい戦いを始めるためさ。ワクワクしているんだよ」
ミラージュは、妊娠しているようです。
次元「やっていけるのか?」
ミラージュ「心配ありがとう、次元。でもね、大丈夫。誰かを守るための戦いなら、実力以上の力が出せるもんさ」
次元は、ミラージュの銃を見て言います。
次元「重いだろ? 俺が、もらってやろうか」
ミラージュは、肩にかけた銃を見た後、首を振って言います。
ミラージュ「これは、私が背負っていくよ」
次元「そうか」
ミラージュ「私が生き残ったのは、あんたが敵側にいなかったからだよ、次元。あんたと戦わなくて済んで、ほっとしてるんだ」
次元「それは、こっちのセリフだ」
抱き合う次元とミラージュでした。どういう関係なの?
ミラージュ「もう、会うことは無いだろうね」
次元「ああ、それがいい」
回想終わりです。次元、カッコいい! しかし「重いだろ」と言った時の次元は、(銃もあるかも知れないけど)赤ん坊も一緒に背負っていこうか、と尋ねたように思えてしょうがありません。赤ん坊は、次元の子供だったりしませんか?
ともかく、回想を終えた次元はつぶやきます。「何を守りたくて戻ってきたんだ? ミラージュ」
決着!
撃ち合いをする次元とミラージュです。ひたすら、銃を撃つところが良いです。
ふと、次元が陣取っている付近の、上の建造物に目がいくミラージュです。建造物に向かって、ライフルを何発も撃ち込みます。
ミラージュが撃つことで、次元の頭上の建造物が破壊され、大岩が次元を襲います。ヤバ! 次元ピンチ!
次元を仕留めたと思い、ミラージュは次にルパンを狙います。スコープに映る、ルパンの顔。ああっ、ルパンが撃たれてしまうのか!?と思ったその時、ミラージュのライフルが銃撃されます。飛び散る部品。
そして、ミラージュの撃った弾が跳弾し、ジルベルスタインの足に当たります。
「なぜ?」ミラージュがライフルを撃とうとすると、部品(ボルトハンドル)がありません。次元に壊されたのです。これでは、銃を撃てません。恐らく次元は、ボルトハンドルを狙って壊したのだと思います。銃を無力化することで、命を取らずに済ませようとしている?
一方、撃たれたジルベルスタインも諦めません。目隠しチェスのように、声だけでチェスを続けます。ルパンも目隠しで続けますが「降参だぜ。じいさん」と負けを宣言します。喜ぶ、ジルベルスタインです。
「うおー!」その時、ミラージュが現れます。ライフルが壊れたので、棍棒代わりにしてルパンに殴りかかります。なんかちょっと、間抜けな感じがします。
しかし、格闘戦は素人らしく、ルパンに投げ飛ばされるミラージュです。なんと、覆面の下は若い女性でした。人違い? 次元もその場にやってきて「何だと」と驚きます。
ミラージュ?「なぜ? 岩が直撃したはずなのに?」
次元「撃ってやったぜ」
落下してくる岩を拳銃で撃ちまくり、落下地点をずらした次元です。しかし、あんなでっかい岩が、拳銃弾の運動エネルギーで軌道が変わるもんでしょうか? 恐るべし、次元。
彼女の正体は?
次元「それより、お前は(誰だ)?」
ルパン「ミラージュの娘だろう?」
彼女は、はっとした顔をしたあと、頷きます。なんと、ミラージュの「娘」でした!
次元「じゃあ、彼女は今、どうしているんだ?」
ミラージュの娘「母は今、病気と闘っている。欧州の病院に行かないと治せない。でも、そんな大金はない」
ルパン「それで、話を聞いたお前さんが、こっそりと立候補したってワケか」
次元「ふざけるな。ミラージュはな、お前を産んで育てるために、戦場から去った。そんなお前が、金の為にノコノコ戦場に出てきたっていうのか?」
ミラージュの娘「黙れ! 母は、平和な時でも戦い方を教えてくれた。いつか、あなたに戦う理由ができたら、止めはしない。そう言ってくれた」
ミラージュの娘「今がその時だ! 今、戦わないで、いつ戦うっていうんだ! その腕で母を治せるというのなら、治してみせろ」
涙目になっている、ミラージュの娘です。苦労したんだろうな・・・
その時、ルパンが二人に割って入ります。
ルパン「はいはい、二人とも。もう、終わったんだぜ」
ミラージュの娘「まだだ! 私には、お金が必要なんだ」
ルパン「それは、俺が後で振り込んでおくよ。おっと憐憫なんかじゃないぜ。俺は、じいさんにチェスで負けたんだ。その掛け金だよ。いやー、大損だー」
優しいルパンですが、チェスで負けたんならば、そのお金はジルベルスタインに払うべきであって、ミラージュの娘に振り込むものではないんでは? まあ細かいことは良いです。要するに、単に「口実」にしてるだけですよね。単純に、「お金を渡す」と言っても、相手は承知しないでしょうし。なんか、理由がないとね。
しかし、この事まで判っていて、ルパンはチェスに負けたのでしょうか? そもそも、相手が「ミラージュの娘」だということを、見抜いていたみたいですし。ルパン、恐るべし。
そして、ミラージュの娘に語りかける次元。
次元「お前のお袋さんは、強いやつだったよ。最後に、余計なことを言っておく。お前には無理だ。この先、どんなに努力したところで、お袋さんみたいなスナイパーにはなれねえ。今からでも遅くない、別の道を行け」
ショックを受ける、ミラージュの娘です。
次元「蜃気楼を追いかけるのは、もうやめるんだ。こいつは、命の代わりに頂いていく。お前には、もう2度と必要ないものだ。お袋さんには、捨てたと言いな。きっと、分かってくれる」
そう言って、ミラージュの娘の銃を肩に下げて歩く次元です。
泣きそうになるミラージュの娘です。スナイパーの才能を否定された悲しさか、それとも、次元の思いやりに気づいたか・・・
次元とルパン
夕日に向かってタバコをくわえ、二丁のライフルを肩にかける次元です。
ルパン「助かったぜ、次元。ありがとよ」
次元「あの娘、あのまま続けていたら、母親以上のスナイパーになっていただろうよ」
次元は、ミラージュの娘を銃とは関わりのない世界に、あえて導いたのですね。母親以上のスナイパーになっても、幸せになれるとは限りませんから。やっぱり、次元はミラージュの娘の父親(ややこしい)なのか?
ルパン「重そうだな、持ってやろうか?」
次元「これは、俺が背負っていくよ」
そして次元は、ミラージュの娘の銃の分まで、背負って歩く人生を選ぶのでした。
そんな次元を、黙って見守るルパンです。本当に良いコンピ!
今後の展開は?
予告は「怪盗銭形」。
ルパン達が狙っていた獲物を、別の泥棒に取られてしまいます。しかし、なんとそれは銭形でした。警察から泥棒への転職でしょうか?
銭形回ですよ! 面白そうです。
終わりに
次元が渋い、渋すぎる! そして、銃撃アクション満載でした。
しかし、ミラージュの娘が、ライフル以外の武器を携行していなかったことがちょっと引っかかります。武器がひとつだけでは、いかにも不安。
不測の事態に備えてという意味も含め、予備の銃器を用意しておくべきでした。まあ、そうしたらルパンは死んじゃっていましたけどね!
次回も見たいと思います。
では、今夜もアニメでよろしくね!