『ゲゲゲの鬼太郎 第6期』第20話 感想

はじめに

こんにちは。こんアニ!管理人の「あにこん」です。

今回は、『ゲゲゲの鬼太郎 第6期』第20話感想をお送りしたいと思います。

妖気を帯びた美しい花。この花には、何か悲しい思いが・・・

今回の感想

まな、見舞いに行く

まなちゃんの大伯母(祖母の姉)である淑子さんが倒れたという連絡を受け、まなちゃんとお母さんはお見舞いに行きます。

淑子「誰も、あんたに来て欲しいなんて言ってないよ」

まな母「あら元気そう。大丈夫なの? 寝てなくて」

もう年だからガタも来る、普通のことだからほっといてほしいと言う淑子さんです。随分、気が強そうです。

淑子さんは、まなちゃんに言います。「きちんと勉強してるのかい?」

まな「え、あー、一応・・・」

淑子「『一応』何なんだい? あたしゃ、はっきりしない返事が一番嫌いなんだよ。『はい』か『いいえ』で、しっかり答えな!」

まな「ええと・・・、はい!」

気をつけの姿勢で返事をする、まなちゃんです。

淑子「よろしい」

キビシイな~。そして、何か必要な物や用事とかはないか、と言うまな母に対し、淑子さんは言います。

「もうじき、お盆だね。花を、見てきてくれるかい?」

まな、花を見に行く

淑子さんの家の縁側で座っているまなちゃんです。赤い花がたくさん咲いています。淑子さんが気にしていた花は、この赤い花のようです。

まなちゃんは、スマホで赤い花の事を調べますが、ネットでは花の種類がわかりませんでした。

まなちゃんは、淑子さんの若い頃の写真を見ます。美人さんです。

まなちゃんのお母さんから、事情を聞きます。

淑子さんは、東京から千葉に来ていた男の人と恋仲になった。しかし、その恋人は、ある日姿を消してしまったらしいです。「必ず、戻るから」という一言だけを残して。

でも、彼は二度と姿を現さなかったそうです。しかし、昭和17年の事ですから、やはりこれは「戦争がらみの話」ですね。


そこに、鬼太郎がやってきます。まなちゃんが猫娘に送った、赤い花の写真が気になったそうです。花に手を当てると、妖気を感じる鬼太郎です。妖怪アンテナが反応します。

目玉おやじ「これは、妖花と呼ばれるものじゃ。妖気や霊力を受けて咲く花じゃよ」

そんな花が、なぜここで咲いているのでしょうか? 鬼太郎は、「この花に邪悪な気配は無く、かなり遠い南から来たもの」だと言います。鬼太郎たちは、南に行って確かめることにします。

鬼太郎たちは、南へ

鬼太郎たちは、海岸にいました。巨大なハマグリがあります。なんと「ハマグリ舟」です。

ハマグリ舟の上部には、家や畑まであります。これはすごい。そして、船頭はかわうそです! かわうそが、鬼太郎たちに馴染んでいるのが嬉しいところです。

ハマグリ舟が出発します。潜水艦みたいに潜って進めるのは、たいしたものです。そして、かなり南方まで行きます。ニューギニア島辺りまで来ましたか。

鬼太郎たちは、上陸します。細かい話ですが、かわうそはいません。ハマグリ舟で留守番です。

しかし、冷静に考えてみると、これは不法入国では? まあ、鬼太郎たち妖怪がパスポートを持っているわけはないのですが、まなちゃんは「密入国」ということになりますな。これは、ヤバイのでは?


まなちゃんは、日本語で書かれた「戦没者の慰霊碑」を見て驚きます。目玉おやじから太平洋戦争のことを聞きますが、やはりピンとこないようです。確かに、今の中学1年生に第二次大戦の話は、遠い昔の歴史上のことにしか感じられないかもしれません。

でも、ねずみ男が「本当に嫌な時代だったぜ」と言う様に、ねずみ男や目玉おやじは戦時中のことを知っていると思うと、不思議な感じがします。鬼太郎は昭和29年生まれなので戦後世代ですが、ねずみ男や目玉おやじはあの時代を生で見ているわけで、言葉の重みが違います。

伐採現場の謎の「音」

森の中を歩いていた鬼太郎たちは、木を伐採している現場にたどり着きます。日本の業者が運営しているようです。鬼太郎は、現場監督に妖花のことを尋ねます。

すると、現場監督は恐怖におののきます。かなりの恐がりようです。

お金の匂いを嗅ぎつけたねずみ男は、すかさず言います。

「おまえさん、何かに祟られてるね。話してみな。心霊現象なんでもござれの妖怪コンサルタント、ビビビのねずみ男と、愉快な仲間たちが力になるぜ」

名刺を差し出すねずみ男です。こういうことは素早いです。

誰が愉快な仲間たちなんだ、と思いつつジト目をする鬼太郎です。ともかく、現場監督は、あの赤い花を見つけてから「恐ろしい音」に悩まされていると言います。

夜です。鬼太郎たちは、「恐ろしい音」を調べるため伐採現場にいました。まなちゃんは、森の方へ行こうとします。鬼太郎が声をかけますが、

まな「大丈夫! ついてこないで、いいわね!」

トイレに行こうとしていたまなちゃんでした。しかし、まなちゃんを追う謎の足音がします。そして響く、謎の音。

一方、鬼太郎たちの方でも謎の音が響いていました。戦争の音のようです。しかし、「音」だけで、他は何も異常がありませんでした。伐採現場の作業員は、ご神木に手を出したからだと言います。やはり、何かやばいものに関わったようです。

まなちゃんは、森の中を走っていました。足跡は、ずっとついてきます。

まなちゃんは、「足跡」が自分をどこかに連れて行きたいのだ、と気付きます。冷静に判断できてて、すごいな~

ご神木と妖花

まなちゃんは、大きな木が生えている場所にたどり着きます。これが、ご神木でしょうか。妖花もたくさん咲いています。すると、鬼太郎たちもやってきました。「ここが、妖花の源だ」と言います。

ご神木の根元で、大量の旧日本兵の遺骨を見つける鬼太郎たちです。

遺骨を発見した伐採業者は、これらを処分しようとしていました。とんでもないことをするな!

そして、遺骨の周りには、南国の精霊であるトゥブアンたちがいました。彼らは、遺骨を哀れんで、これまでずっと見守っていたようです。

彼らは、「遺骨に手を出そうとするもの」に対して、自分たちが感じた最大の恐怖である「戦争の音」を出して威嚇していたのです。

「ありがとうございます」と言って、トゥブアンたちにお辞儀をするまなちゃんです。

すると、トゥブアンたちはスーッと消えていきました。まなちゃんの優しい気持ちを、彼らも感じたのでしょうか?

鬼太郎は、一人の兵隊の遺骨の前で言います。

「妖花を生み出している力。これが、その中心のようです」

手紙を手に持っています。封がされたままで、送られた形跡もありません。これは、この人が書いた手紙なのでしょう。手紙は、淑子さん宛でした。この遺骨は、総二郎氏のようです。なんと!

目玉おやじは、言います。
「命を落とし、伝えられなかった想い。そこから妖花が生まれ、風に乗って遠い日本へ届いていた。今年の咲きざまは、この場所が失われることを覚悟した、最後の便りのつもりだったのじゃろう」

総二郎氏は、この南の地から、日本へと花を届けていたのです。それだけ、淑子さんへの思いが強かったのですね。

手紙は淑子さんの元へ

自宅で、総二郎氏の手紙を読む淑子さんです。手紙には、総二郎氏の、家柄に厳しく二人の結婚を認めない両親が、諦めようとしない総二郎氏に対し怒り、無理やり軍隊に入隊させられて、連絡する間もなく遠い戦地に送られてしまったことが書かれていました。

そして手紙の最後には、「必ず帰ります。あなたのところに」の文字が・・・

淑子「約束通り、ちゃんと帰ってきてくれていたんだね。ありがとう」

手紙が淑子さんの元へ届いて良かった! 総二郎氏も救われます。

そして、新学期。まなちゃんの自由研究の発表です。「戦争について、平和について」

まな「戦争。私たちが生まれるずっと昔、遠い場所でたくさんの人が命を奪い、奪われていた時代があった。それは、私たちが知らなくてはいけない、決して忘れてはいけないことなんだ」

お盆のこの時期は、戦争について考える良い機会ですね。

今後の展開は?

予告は「炎上!たくろう火の孤独」。
また、ねずみ男が妖怪をだまして金もうけをしているようです。

終わりに

総二郎氏は、約束通り淑子さんのもとに毎年帰っていたのですね。そもそも、「花を見てきてくれ」と頼んだこと自体、淑子さんがあの花に「何か」を感じていたのかな、と思うと泣けてきます。
次回も見たいと思います。

では、今夜もアニメでよろしくね!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする