はじめに
こんにちは。こんアニ!管理人の「あにこん」です。
今回は、『ゲゲゲの鬼太郎 第6期』第33話感想をお送りしたいと思います。
鬼太郎の元に「娘を妖狐から守って欲しい」と手紙が来ます。しかし、何か様子が変です。しかも、アルカナの指輪も絡みそうです。
今回の感想
「娘を守ってほしい」という依頼
妖怪ポストに手紙が届きました。内容は、「娘が、妖怪に狙われている」でした。鬼太郎たちは、手紙の主に会いに行きます。
依頼主は、山奥の大きな屋敷に住んでいました。やよいの父親です。
父親が言うには、やよいはとても運が悪く、車にひかれそうになったり、川で溺れたりするそうです。そのため、ずっと家の中にかくまっています。えっ、ずっと家の中?! それはそれで、苦しそうですが。ともかく、文字通りの「箱入り娘」です。妖怪に狙われるのも、運が悪いからでしょうか?
やよいの父親は、鬼太郎達に「妖怪・白山坊」から娘を守ってほしいと頼みます。
目玉おやじは、砂かけばばあの結界を使う作戦を考えます。
砂かけばばあが結界の準備をしている間、やよいはアニエスたちと話をします。アニエスから「やりたいことはないのか」と問われたやよいは、答えます。
「できれば、もう一度、お会いしてみたい方はいますけれど・・・、難しいでしょうね」
どうも、幼い頃、川で溺れた際に助けてくれた人に、やよいは会いたいようですね。これは、誰なのでしょうか。
そして準備が整い、砂かけばばあは結界を張ります。
白山坊、現る
夜になりました。白山坊がやってきます。
白山坊と、鬼太郎が話をします。
「人を喰らう妖怪に、娘は渡せない」と言う鬼太郎ですが、白山坊は「嫁にもらうために来た」と言います。人を食べていたのは先代の白山坊で、自分は人を食べる趣味はないと続けます。代替わりがあるんだー、ややこしいですね。
実は、やよいの父親が、昔「富と引き換えに娘を差し出す」という約束を、白山坊と交わしていたのです。その証拠だと言って、証文を取り出す白山坊。
あちゃー、結局、父親が元凶か! それで、家が金持ちだったのね。どうする、鬼太郎?
鬼太郎「そういう約束なら、あなたはそれを守るべきだ」
あなたは人間の味方じゃないんですか、という父親に対して、さらに言います。
鬼太郎「僕は、誰の味方でもない」
うーん、これは父親の方が無理筋だなー。鬼太郎なら、こう言うでしょうね。おまけに、「明日の朝になったら、結界が消えるから、そうしたら娘を連れて行け」とまで言います。さあ、それでは娘は、このまま連れ去られてしまうのか?
アルカナの指輪が「出現」
しかしその時、やよいに異変が起こります。体が光り始めます。なんと、やよいの体の中にアルカナの指輪が出現しました。なんてこった!
そして、そこにアデルが現れて、やよいをさらっていってしまいます。なんで場所が判ったの~?
砂かけばばあの結界が、全然効いてませんよ! それでいて、猫娘は結界の中に入れませんでしたから、完全に裏目に出ています。やられた!
やよい救出作戦
白山坊と鬼太郎たちは、やよいを助け出すために話し合いをします。
白山坊は、自分ならば「組みひも」で、やよいの居場所がわかるといいます。そこで、アニエスの転送魔法でやよいのところに先行することにします。
その頃、悪魔ブエルが、やよいからアルカナの指輪を取り出そうとしていました。
なんだこれは? ショッカーの、改造人間を作る場面みたいですよ。それにしても、和服で机にくくりつけられてるとは、珍しいですね。こういう格好は。
今にも、ブエルのメスが、やよいを切り裂こうとしたその時です。白山坊が、アニエスの転送魔法で現れ、ブエルに襲いかかります。
白山坊「貴様! その薄汚い手で、やよいに触れるな!」
ヒーローだなあ、かっこいいぞ白山坊! 白山坊は、やよいを助けます。
悪魔ブエルとの戦い
怒ったブエルは、メス攻撃をしかけてきました。白山坊は、やよいをかばってメスを受けます。
痛そう! 大丈夫か~。ともかく、白山坊とアニエスは、やよいを連れて外に逃げます。
しかし、追ってくるブエルです。白山坊はブエルの相手をし、さらにアニエスに対して、やよいを連れて逃げてくれと言います。
それでも攻撃してくるブエルです。またも白山坊は、やよいをかばって攻撃を受けます。こんなに攻撃を受け続けて、大丈夫かな・・・
やよい「どうして、そこまでして、私を・・・」
白山坊「俺は、そなたを嫁にすると約束した。自分の嫁を守るのは、妖怪だろうと、人間だろうと、当たり前のことだろう」
イケメンじゃー、白山坊はイケメンですよ! ともかく、アニエスはやよいを箒に乗せ、共にその場を離れます。
ブエルと白山坊が残ったその場所に、鬼太郎達もやってきます。切り裂き攻撃をしかける猫娘です。
続いて、鬼太郎のちゃんちゃんこ攻撃です。
これでやっつけたかと思いきや、ブエルはアデルと一緒に退却していきました。指輪がやよいの体の中から消えたので、「もう意味がない」と撤退したのです。とりあえず、危機は去りました。
白山坊の思い、やよいの思い
白山坊のところに、やよいが駆けつけます。
白山坊と話をするやよいです。白山坊は、12年前にやよいと会っていました。先代の白山坊と闘って勝ったものの、大怪我をして倒れていました。その時に手当をしたのが、幼いやよいだったのです。
白山坊は、その時からやよいのことを見ており、川で溺れた彼女を助けたのも白山坊だったのです。
そもそも、やよいの父親に白山坊が富を与えましたが、やはりそれは因果律をゆがめます。その分、娘のやよいの方に不幸が集中する仕組みになっていました。やっぱり父親が元凶か! あかんで~。白山坊は、それをフォローしようとしていたのか。
白山坊「やよい、もし俺を受け入れてくれるなら、この先も一生涯をかけてそなたを愛し、守り抜くことを誓おう」
その言葉を聞いて、泣き出すやよいです。
白山坊「泣くほど嫌か・・・。ならばしょうがない、この話は・・・」
やよい「違います。嬉しいのです。ずっと思い続けていた方の所に、嫁げるのですから」
両思い、キター!
やよい「ふつつか者ですが、よろしくお願いいたします。白山坊さま」
ハッピーエンドやん!
「狐の嫁取り」
翌日。天気が良いです。白無垢姿の弥生です。美しい。
鬼太郎「狐の嫁入りならぬ、狐の嫁取りですね。父さん」
いかにも、おごそかな儀式っぽくていいですね、こういうの。
猫娘「でも、人間と妖怪が結ばれて、幸せになれるのかな」
目玉おやじ「実を言うとな、昔から、人とキツネが結ばれる話は多いのじゃ。あの二人なら、きっと幸せになるじゃろうて」
やよいちゃん、幸せになってね!
今後の展開は?
予告は「帝王バックベアード」。
黒い影が広がり、のみ込まれる鬼太郎の仲間たち。「何か」に見られている鬼太郎。いよいよ、あの親玉が出てくるのでしょうか?
終わりに
白山坊が、格好よくて良いヤツでした。
白山坊とやよいは、相思相愛で結ばれました。これは、白山坊がやよいの思い人(狐)だったから良いものの、そうでなかったら拉致監禁だったな、と最初思いました。
しかし、そういえば白山坊は、「やよいが嫌なら、この話は無かったことに」と言いかけてました。つまり、無理やり結婚する気は、なかったわけです。
あくまでも、やよいの気持ちを尊重している白山坊がすごいと思うし、そういう白山坊だからこそ、やよいも好きになったのかなと思いました。
とにかく、最初はどうなることかと思いましたが、ハッピーエンドになって良かったです。
それにしても、最初は娘を守ろうとした鬼太郎が、「昔の約束」に基づいていると知ると手を引くところは、鬼太郎のポリシーが現れている気がしました。
父親が苦し紛れに契約したとはいえ、約束は約束。白山坊には、非はないわけです(道徳的な問題はあるけど)。「誰の味方でもない」と言う鬼太郎は、あくまでも「理不尽な無法者」を放置しておけないだけなのです。
次回も見たいと思います。
では、今夜もアニメでよろしくね!