目次
はじめに
こんにちは。こんアニ!管理人の「あにこん」です。
今回は、『ゲゲゲの鬼太郎 第6期』第15話感想をお送りしたいと思います。
人の顔を付け替える妖怪が現れました。顔を替えた少女の末路は?
今回の感想
不美人、きらら
中学一年生の女の子・房野きららは、いわゆるブスで「ブサノ」と呼ばれています。彼女は、学校でも不細工ゆえに冷遇されていました。
きららは、芸能人(?)ユウスケ君のファンですが、同じファンの女の子達にも冷たく扱われ、ユウスケ君に近寄ることもできません。
これは、結構シンドイですよ。こういうのを見てると正直辛いです。
きらら、霊形手術を受ける
きららは、宅配便の男にも顔を驚かれ、たまらず家を飛び出します。そして、怪しげな老婆に声をかけられます。
老婆は、実は妖怪ずんべらでした。えらい美人だな。ずんべらは、きららに言います。
「人魂の天ぷらを食べて霊形手術を受ければ、可愛くなれる」
ためらうきららでしたが、今までの周囲の冷たい仕打ちを思い出し、思い切って人魂の天ぷらを食べるのでした。怪しいけど、大丈夫かなー。
きらら、美少女になる
翌日、きららは学校でみんなから声をかけられます。「可愛い」とちやほやされるきららです。確かに、顔が美少女になっています。変わりすぎでしょ。ずんべら恐るべし。
ユウスケ君の所に行くきららです。彼は、きららの正体に気づきます。すごいな、全然顔違うのに分かるとは。顔は気にしないと言うし、ユウスケ君はどうもいい人そうです(もしかすると、不細工顔の方が好みだったりするのかも知れませんが)。
きららは、「顔はどうでも良い」という彼の言葉に、たまらずその場を離れます。確かに、顔で虐げられたことのない人には、きららの気持ちは判りませんよね。
ちょっと、怪しい方向に話が進んできましたよ。
ねずみ男、いつもの金もうけ
きららの美少女化に苛立つ、ユウスケ君ファンの女子です。そこに、ねずみ男が声をかけます。「悩みを解決してあげましょう」また、ねずみ男の悪巧みか。霊形手術を紹介する代わりに、礼金をせしめるとは!
顔に異変が!
自分の部屋にいる、きららです。顔に異常を感じ、外に飛び出します。そして、まなちゃんにぶつかります。また、えらい偶然があるものやな。
びっくりするまなちゃん。なんと、きららの顔がのっぺらぼうになっていました。ユウスケ君ファンも同じようです。
まなちゃん経由で鬼太郎に話が行き、ねずみ男が責められます。速攻で悪事がバレとるがな。そして、関係者全員でずんべらの所に行きます。
ずんべらは言います。「霊形手術は、顔を剥いで死人の顔を貼り付けるものだ」と。なんと、あの美少女顔は死人のものだったのか!
「望むなら、元の顔を返す」と言うずんべらです。戻るのは簡単そうです。しかし、ずんべらは、こうも言います。
「死人の顔は、いくらでも貼り直すことができる。美しくなり、特別な存在になりたかったのではないのか?」
ただ、死人の顔を使い続けていると妖怪になってしまう、というリスクはあるようです。
ユウスケ君ファンは、自分の顔を貼り付けて元に戻ります。まあ、この子は元々可愛いですもんね。
ユウスケ君、良い人過ぎる
きららは、元に戻るのを拒みます。そして、外に飛び出るきらら。鬼太郎達は、後を追います。
きららは、ユウスケ君と出会います。彼は言います。きららが顔を変える前から好きだったと。きららがくれるファンレターが、自分の支えになっていたと。このイケメンは、本当にきららのことが好きなようです。良い人過ぎる。
きららは、言います。
「キレイになって世界が動き出したの。それまで私は死んでたの。生きながら死ぬのは嫌」
それだけ、今までがつらかったという話ですよね。
それを聞いたユウスケ君は、「これからは、自分がきららを支えたい」と言います。
きららは「私は(今まで)幸せだったんだね」と元の顔をつけます。
いい話です。無事解決です。ですが、、、
衝撃のラスト!
後日、ユウスケ君がファンの女の子たちと街を歩いています。大型ビジョンに、(アカデミー賞の)レッドカーペットを歩く美少女の姿が映し出されます。なんと、その女の子はきららでした! びっくりする一同。あにこんもびっくり! お前、顔を戻したんじゃないのか!?
ふと、前を見ると見覚えのある後ろ姿が。ユウスケ君が「きららさん」と声をかけると、振り向いたその人は、まさに美少女のきららでした。そして、ユウスケ君に向かって彼女は、あっかんべーをするのでした。すごいオチだ~
ラストの考察
最後で、元の顔に戻ったはずの房野きららは、可愛い顔になっていました。考えられることを、以下に挙げます。
- 元の顔に戻ったふりをしていて、実は戻ってなかった
- 再度、ずんべらに霊形手術をしてもらった
- 整形手術を受けた
- 化粧その他の努力で可愛くなった
まあ普通に考えれば、2の霊形手術としか思えません。その場合、考えられるリスクは下の2つです。
- (過去は消えてないので)元の顔が暴露され、整形事実が露わになり炎上する
- 霊形手術を続けることで、妖怪になる
まあ、「元の顔が一番いい」という結末で終わると、予定調和的になり、「普通」になってしまいます。
アニメのスタッフさんは、オチを際立たせる為にどんでん返しを用意したとも言えます。確かに「そうくるか!」とびっくりしましたし。
きららの「選択」
きららは「性格ブス」の女の子と言ってしまっていいのでしょうか? 実際のところ、可愛くなって周りからチヤホヤされたら、それが忘れられなくなってしまうというのも無理はないです。
しかし、レッドカーペットを歩いて、「日本人快挙」ですよ! 単にちょっと可愛いだけでは無理です。この場合、可愛い顔を手に入れた上で、演技なり歌なり本人の相当の努力が上乗せされている、と言う解釈は必要かと思います(あまり時間経過の描写が無いので、どのくらいガンバッタのかは判りませんが)。
元の顔に戻って、ユウスケ君と幸せになるという選択肢もありました。しかしそれでは、一般的な周囲の反応は(不細工では)やはり厳しいものになると思われます。
一人のイケメンと幸せになるよりも、多数の人間からちやほやされたいと言う気持ちも分かります。生きながら死んでいるような状態は嫌だ、という言葉に彼女の思いが集約されています。
結局、元の顔が一番良いといっても、そこそこ美男美女の人に言われても説得力がないわけです。
美しい顔を追求した哀れな女、という言い方も成り立つでしょう。しかし、最後のきららの「あっかんべーの顔」は、それらをも超越して、「妖怪になったとしても、自らの理想を追求し続けていく」と言う彼女の強い意志を表しているように思えました。
今後の展開は?
予告は「潮の怪!海座頭」。
夜の海に響く琵琶の音色。境港に妖怪が現れました。まなちゃんも境港に行きそうですよ!
終わりに
いやー、すごいオチでした。これ、本当に日曜朝の子供向け番組でしょうか?
結局、幸せは人それぞれと言う解釈でOKですか。
次回も見たいと思います。
では、今夜もアニメでよろしくね!
頭の方は案外元からよかったんじゃないかな?
「生きながら死んでいるような状態」とか、台詞回しが、表現性高い印象があるし。
それに比べて、まな以外のクラスメイトがバカすぎる。